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2018.10.24 Wed

なんちゃって家族(2013)

ジェニファー・アニストンの若々しさには、いつも驚きます。大ヒットしたシットコムの「フレンズ」が終わってもう十四年が経ちますが、彼女のルックスはあの頃、レイチェルを演じた時の可愛らしさのまま。スタイルも相変わらず抜群です。きっと絶え間ない努力の賜物なのでしょう。
アニストンの良さが活きるのは、何といってもコメディ。映画「なんちゃって家族」(2013)の彼女の役はストリッパーのローズ。ローズはメキシコから麻薬を運び出す羽目になった同じアパートの住人デヴィッド(ジェイソン・セダイキス)のために、キャンピング・カーで旅行中の家族のふりをすることに同意します。チノパンと地味なスニーカーで普通の“ママ”のふりをしても様になるのが、アニストンの魅力です。ところが、ドラッグディーラーたちに追いつめられて即席の偽家族が危機に陥ると、彼女は豹変。倉庫でセクシーなラップダンスを披露して、ディーラーたちをなだめようとします。踊りながらチノパンを脱ぎ、ブラウスのボタンを外すと、アイボリー・ホワイトのレースのランジェリーが登場。ショーツが控え目なボーイズレングスなところが、返ってダンサーらしい感じです。

ストリップ・バーで仕事の時は扇情的な黒の下着姿だったことを考えると、こちらの方が普段の彼女により近いという設定なのでしょうか。下着の方も主婦コスプレをしたという訳ではなさそうです。これ以上、清楚だったらダンスをしてもダサく見えるし、赤や黒のランジェリーだったらいかにもで、意外性がない。絶妙なセレクトのランジェリーです。ローズがダンスする時にかかるのはエアロスミスの「スウィート・エモーション」で、これはアニストン本人の選曲だそう。彼女の誕生日パーティでスティーヴン・タイラー本人がアニストンに歌ってくれたという、思い出の曲なのだとか。
このシーンで驚くのは、アニストンの鍛えられたボディと、あっけらかんとした明るいセクシーさ。これが他の人だったら、こうはいきません。

山崎まどか

コラムニスト、翻訳家。映画や音楽、文学などカルチャー全般に造詣が深く、特に女子という軸から紐解く独自の視点にファンが多い。主な著書に『女子日和』(アスペクト)、『オリーブ少女ライフ』(河出書房新社)など

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