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2018.8.9 Thu

アメリカン・ハッスル(2013)

「アメリカン・ハッスル」(2013)は、1970年代にアメリカで起きた収賄事件を基にしたコメディ・タッチの映画です。舞台は1978年。クリスチャン・ヴェール演じるアーヴィンはクリーニング店を経営しながらその裏で詐欺を働く小悪党でしたが、愛人シドニーと組んで融資がらみの詐欺に手を染めるとFBIに目をつけられるように。逮捕された二人にFBIは交換条件を持ちかけます。四人の詐欺師を突き出せば罪に問わないというのです。ところが、詐欺師仲間を逮捕させるために売った芝居がどんどん大きく膨れ上がり、FBIとアーヴィンたちは政治とマフィア絡みの大事件に関わるようになっていきます。
映画では、シドニーを演じるエイミー・アダムスの大胆なファッションが話題になりました。彼女は基本ノーブラで、アンダーバストまで襟ぐりの開いたボディ・コンシャスな服が好み。そのセクシーさで男たちを翻弄します。しかし、アーヴィンの妻ロザリンを演じるジェニファー・ローレンスも負けていません。ロザリンは精神が不安定で、しょっちゅうトラブルを起こす厄介な女です。しかし、血のつながらない息子である彼女の連れ子を溺愛するアーヴィンは離婚することが出来ません。離婚を持ち出せば、ロザリンに詐欺の仕事をバラされる危険性もある。しかもこのロザリン、危険な魅力を持つナイス・ボディの美女でもあるのです。別れ話を持ちかけられると、さっとローブを脱ぎ捨て、真っ白なボディスーツで猫のように身をくねらせてアーヴィンに迫ります。

何の飾りもついていない、シンプルなワンピースの水着のようなボディスーツだけで、ジェニファー・ローレンスはエイミー・アダムス十分に対抗できました。
この白いボディスーツは、物語の中盤、アトランティック・シティのカジノで収賄絡みのパーティが開かれる時にロザリンが着る白いドレスの前奏曲になっています。後ろスリットで背中の大きく開いたロザリンのイブニング・ドレスは、まるでランジェリー。彼女はそのスタイルで、胸の開いたラメのドレスのシドニーと対決します。二人の女の邂逅を描いたトイレの場面は、この映画の忘れがたい名シーンとなりました。

山崎まどか

コラムニスト、翻訳家。映画や音楽、文学などカルチャー全般に造詣が深く、特に女子という軸から紐解く独自の視点にファンが多い。主な著書に『女子日和』(アスペクト)、『オリーブ少女ライフ』(河出書房新社)など

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