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2018.10.3 Wed

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013)

マーティン・スコセッシの「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(2013)は顧客を騙して安価なペニー株を売りつけることで莫大な資産を築いた株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォードの一代記を描いた映画です。レオナルド・ディカプリオがベルフォードを演じて話題になりましたが、この作品でベルフォードの二番目の妻の役に抜擢されてブレイクしたのがマーゴット・ロビーでした。
マーゴットが演じるナオミは元モデルでキャンペーン・ガール。パーティに現れて既婚者のベルフォードの心を奪った彼女は、典型的なトロフィー・ワイフ(男性が社会的な地位を誇示するために結婚する若くて美しい女性)です。もちろん、ナオミの方もベルフォードが自分をそう思っていることは承知のはず。彼女はなかなかしたたかなのです。

冒頭、車や邸宅と並んで美しい妻を自慢するショットで、ナオミはブラとパンティのランジェリー姿で登場します。有名なイタリアの高級ブランドのもので、淡い金色のシルクとチュール・レースの上下が彼女の金髪と肌の色にぴったり合っています。そのせいかヌードよりも、更に裸であるかのような印象を受けます。実がナオミ、モデルの他にランジェリーのデザインも手がけているという設定で、ランジェリー姿でスクリーンに登場することがしばしば。インパクトがあったヌード・シーンでも、彼女は黒いレースのガーター・ストッキングとハイヒールを脱ぎませんでした。どうすれば抜群のスタイルの肢体を引き立てられるか、下着の専門家である彼女は熟知しているのです。すれ違いが続くベルフォードと激しく喧嘩する場面でも、冒頭のランジェリーと同じブランドのミッドナイト・ブルーのシルクのキャミソール姿でした。
一歩間違えればただの資産家目当てのゴールド・ディガーになってしまう女性の役で、マーゴット・ロビーは見事にスターの座をつかみました。美貌と才能に恵まれていたのはもちろんですが、魅力的なランジェリーの数々も彼女のスターダムに一役買っているのではないかと思います。

山崎まどか

コラムニスト、翻訳家。映画や音楽、文学などカルチャー全般に造詣が深く、特に女子という軸から紐解く独自の視点にファンが多い。主な著書に『女子日和』(アスペクト)、『オリーブ少女ライフ』(河出書房新社)など

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